SDGsのとりくみ
一般社団法人ディーセントワールドは、事業活動を通じてSDGsを推進していきます。
一般社団法人ディーセントワールドでは、創設時より、「事業に関わるすべての人のディーセントワークの実現」を経営理念に掲げ、障害福祉サービス事業・就労継続支援事業B型の事業をおこなっています。
障害福祉サービスの事業は、事業所が所在する地域との親密なつながりがなくては成り立たない事業です。もし、万が一、事業を展開している地域が何らかの原因によって、持続不能な状況に陥ってしまえば、障害福祉サービス事業そのものの継続も難しくなってしまいます。その意味で、わたしたちのとりくんでいる事業とSDGsのとりくみの親和性は高く、地域の中で事業を継続し、ディーセントワークの実現をめざしていくためには、わたしたち自身が自らの問題として、持続可能な社会の実現をめざすSDGsにとりくんでいくことが必要であると考えました。
障害福祉の世界は、ともすれば小さな自分たちの枠組みの中だけで物事を考えてしまいがちです。「様々な問題をみんなで協力して解決して、世界中の誰もが幸せに暮らし続けられること」を目標するSDGsは、そんなわたしたちの目を開かせ、大きな広い世界へ導いてくれるものであると考えます。
小規模な一法人であるわたしたちにできる地域貢献の活動はわずかなものかもしれません。しかし、SDGsを共通言語に、地域の様々な方々と新たな絆を結び、小さなことから一つずつ積み重ねるかたちで、持続可能性の高い地域づくりに寄与していきたいと願っています。
SDGsとは?
SDGs(エスディージーズ・Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
SDGsは、17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
本法人のSDGsのとりくみ ~今できることから、一歩ずつ、着実に、前へ~
法人が運営する就労継続支援B型事業所では、約30名の障害のある人が働いています。
就労継続支援B型事業所で働く障害のある人たちのお給料(工賃)の全国平均は月額約1万7千円ですが、本法人では、平均5万円を超える工賃を支給しています。
自ら働いて得たお給料と、障害年金等を併せて、地域の中で自立して暮らせるようにしていくことが大きな目標です。
法人として、2021年11月から、「こども食堂スワン」の事業を開始しました。
パンの製造・販売事業の過程で発生する余剰品を、こども食堂や生活困窮者支援団体等に提供しています。
コロナ禍でアルバイトが減り、生活が苦しくなった大学生等を支援する相模原市の「大学生等未来応援事業」に協力して、月1回、パンの提供をおこなっています。
法人の定款において、法人がおこなう事業を以下の通り、定めています。
当法人は、次の事業を営むことを目的とする。
(1)介護・福祉事業
(2)法令が規定する障害福祉サービス事業
(3)障害者の就労支援や雇用促進に関する事業
(4)前各号に附帯又は関連する一切の事業
本棚のあることろなら、どこで借りて、どこへ返してもいい、「まちの本棚」を広める「きんじょの本棚」の活動に参加し、さがまち店で「きんじょの本棚#97スワンさがまち店」を開設しています。
従業員の約8割が女性です。
様々な働きづらさを抱えた人を積極的に雇用するとともに、働きやすい労働条件や職場環境を整えていきます。
法人の基本理念・経営理念である「ディーセントワークの実現」は、ILOが21世紀の全世界全労働者の実現目標として掲げている概念です。
働きがいのある人間らしい仕事づくりをめざします。
障害のある人や、様々な生きづらさを抱えた人を差別することなく、対等平等な人間関係を築きます。
事業所の発展と地域全体の発展がうまくかみ合い、良い循環をつくりだしていけるよう、障害福祉サービス事業所として、責任をもって地域貢献活動にとりくみます。
HACCPの考え方を取り入れた衛生管理をおこない、安心・安全な食品(パン等)を製造します。
製造・販売過程においては、できる限り、環境に負荷をかけない方法や工夫にとりくみます。
パンの売上がアップすることで、障害のある人のお給料(工賃)のアップにつながります。
消費者の皆様には、エシカル消費(※)として、スワンのパンをご購入いただき、障害のある人の「働く」や自立を応援していただけますよう、お願いいたします。
※「エシカル消費」とは、「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」です。
障害のある人もない人も、誰もが豊かに暮らせる社会の実現をめざします。
障害のある人の虐待防止や人権擁護についての啓蒙活動にとりくみます。
SDGsの目標達成に向けて、地域の中の様々な団体・人々と手を携え、協力し合って、とりくみを進めていきます。
地域のサッカークラブや演劇団体等をスポンサードして、共に地域づくりを進めています。
さがみはらSDGsパートナー
スワンさがまち店が所在する相模原市には、相模原市とともに、SDGsの達成に向けた取組や地域課題の解決、SDGsの普及啓発に取り組んでいただける企業・団体等を「さがみはらSDGsパートナー」として登録する制度があります。
スワンさがまち店は、「一般社団法人ディーセントワールド スワンカフェ&ベーカリーさがまち店」として、2021年12月10日に「さがみはらSDGsパートナー」として登録されました。
一般社団法人ディーセントワールドとしては、スワンさがまち店・スワン町田店の活動を基軸に、地域の様々な団体等と包括的な連携をおこない、SDGsの推進に努めてまいります。
2022年1月27日、相模原市役所において、令和3年度第4回さがみはらSDGsパートナー登録証盾交付式が開催され、本村賢太郎市長より、法人代表理事、スワンさがまち店店長に登録証盾が手渡されました。