BCP HACCP

事業継続計画(BCP)

一般社団法人ディーセントワールドの事業継続計画(BCP)は、右記のリンクより、PDFファイルをダウンロードしてご覧になれます。

緊急時対応マニュアル

火災発生時対応マニュアル


1. 火災発見 

・第1発見者は「火事だ!」と大声で叫び、周りに知らせる。

・各職員は、管理者(不在の際は代行者・上級者)の指示に従い、決められた任務に従い行動する。

・管理者は、①通報担当者、②消火担当者、③避難誘導担当者の任務を速やかに職員に割り振り、対応の指揮を執る。

      

2. 通報連絡  

・通報連絡担当者は、119番通報をおこない、必要な情報(所在・名称・階・何が燃えているか・逃げ遅れた人の情報等)を的確に伝える。

・同一ビル内の入居者等への連絡を速やかにおこなう。


3. 初期消火  

・消火担当者は近くの消火器を持って、出火場所へ向かう。

・消火器を使用して、初期消火をおこなう。但し、電気火災の場合は感電の危険性があるため、ブレーカーを落とし、電源を遮断してから消火をおこなう。

・火災が拡大している場合など危険を感じたら、無理せず避難する。

・避難の際には、逃げ遅れている人がいないか確認の上、可能な範囲で開いている窓や出入り口を閉め、火元を遮断する。

(消火器の取り扱い要領)

① 火元まで搬送する

② 安全ピンを抜く

③ ノズルを火点に向ける

④ レバーを強く握る

⑤ 燃焼物に直接放射する。


4. 避難誘導  

・避難誘導者は大声で避難場所を指示する。

・出火場所からできるだけ離れ、煙などの被害が出ない経路を知らせる。

・ハンカチ等を鼻と口に当て、煙を吸わないように姿勢を低くした避難を指示する。

・自力で避難できない人がいる場合は、周りに呼びかけ避難(搬送)の協力を要請する。


5.避難場所に集合・待機

・避難誘導者は、全員避難したか、負傷者はいないかを確認し、管理者に報告する。


6.消防隊の到着

・管理者は情報を集約し、消防隊に情報提供する。

(必要伝達事項)

① 全員避難したか

② 負傷者はいないか

③ 出火場所、初期消火の状況等


7.消火


8.消火後の対応

・利用者家族への連絡

・法人本部(代表理事)への報告

・同一ビル内の入居者等への報告と謝罪

・近隣への報告と謝罪

・福祉サービス指定権者等への報告




業務中の事故等発生時対応マニュアル


1.業務中に発生することが想定される事故の例

① 転倒(水や油などでぬれた床で滑る、段差を踏み外すなどして転倒)

② はさまれ、まきこまれ(オーブンや冷凍庫のドアに指をはさむなど)

③ 切れ・こすれ(包丁やナイフ、スライサー、割れたグラスなどで指を切るなど)

④ 火傷(フライヤーの油やコンロで火傷を負う)

⑤ 誤嚥・誤飲(食べ物を喉に詰まらせる。水と消毒液を間違えて飲んだなど)

⑥ 利用者間のトラブル(ぶつかる、押す、殴るなどして、怪我を負う)


2.事故の発見

・第1発見者は、事故発生時の状況を把握する。

・速やかに周りの職員に声をかけ、応援・協力を要請する。

・本人のけが等の状況(重症か否か)を把握し、応急処置をおこなう。

・医療機関等につなげることを前提とした処置をおこなう。


3.救急車の手配が必要な場合

・事故の状況から、必要(重症)と判断した時は、119番通報し、救急車を要請する。

・救急車が来るまでの間は、救急隊員の指示を仰ぎながら対応する。

・病院等への搬送時は、事故の状況を把握している職員が同伴し、状況伝達をおこなうとともに、治療状況を把握する。

・同伴した職員は、事業所に適宜報告し、管理者の指示を仰ぐ。

(重症と判断すべき症状)

  けいれん、ひきつけ、大量出血、おう吐、頭蓋骨骨折等大骨折、大火傷、ショック症状、意識がない、呼びかけに応えない、呼吸が止まっている。脈拍がないなど


4.医療機関を受診する場合

・事故の状況を把握している職員が付き添い、医療機関を受診する。

・付き添い職員は、医療機関に事故の状況等を伝えるとともに、治療状況を把握する。

・付き添いをした職員は、事業所に適宜報告し、管理者の指示を仰ぐ。


5.保護者等への連絡

・事故の発生状況と事故の程度を伝達し、医療機関を受診する場合は、その旨了解を取る。(かかりつけ医等の確認)

・保護者等の状況や事故の状況に応じて、保護者等の来院、来所を依頼する。

・治療状況等、把握した状況は、適宜保護者等に伝える。


6.他の利用者への対応

・他の利用者が動揺しないよう、落ち着かせる。

・利用者の動揺が激しい時は、別室で休ませる、寄り添って静かに話をするなど、個別の状況に応じた対応をとる。


7.治療・措置後の対応

・保護者等に誠意をもって、事故の状況、程度、受診や治療の内容、今後の通院等対応、治療費の対応等について報告し、謝罪する。

・事故発生時から、現在までの経過を時系列で振り返り、記録を残す。

・日を置かず、職員会議を開催し、事故がどうして起きたのかを正しく判断、分析し、改善策を決定する。

・改善策を含む事故報告書を作成し、保護者等および必要に応じて障害福祉サービスの指定権者に報告をおこなう。

・改善策を速やかに実行に移し、再発防止につとめる。

HACCP

食品衛生管理手順書

(各店舗共通)


一般社団法人ディーセントワールド

スワンカフェ&ベーカリー町田店

スワンカフェ&ベーカリーさがまち店


1.従業員の健康管理・衛生的な作業着の着用など

①従業員は、毎日、健康チェック表を記入し、下痢、発熱、おう吐の症状がないか確認する。該当者は直接食品を取り 扱う作業に従事せず、必要に応じて医療機関を受診する。

②爪は短く切っておく。付け爪やマニキュア等は禁止とする。

③指輪等の装飾品、腕時計、ヘアピン、安全ピン等は外し、製造現場に持ち込まない。

④清潔な作業着を着用し、頭髪はヘアネット(でんでん帽)で覆い、作業帽、エプロン、マスクを着用する。製造現場では専用の靴を着用する。

⑤手指に傷がないか確認する。該当者は耐水性絆創膏等で傷口を覆う。手洗い後、必ず使い捨て手袋を着用する。

⑥粘着ローラーで作業着に付着した毛髪、ホコリ等を取る。

    ○タイミング:始業前、作業場入場時

    ○記録表等:従業員健康チェック表


2.衛生的な手洗いの実施

①流水で手を洗う。

②洗浄剤(アルボース石鹸等)をつける。

③手、指、前腕を洗う。特に指の間、指先をよく洗う。(30秒)

④流水で洗浄剤をよく洗い流す。(20秒)

⑤使い捨てペーパータオルで水気を取る。(タオル等の共用はしない)

⑥消毒用のアルコールをかけて手指によくすりこむ。

⑦所定の作業に従事する場合、清潔な使い捨て手袋を着用する。

    ○タイミング:作業開始前、トイレ後、食品に直接触れる作業にあたる直前、その他手が汚染された時

    ○記録表等:手洗いマニュアル(啓蒙ビラ)


3.原材料の受入れ

①納品作業に立ち会い、品名、数量等、注文したものと納品されたものが合っているかを確認する。

②外装(破れ、漏れ、汚れ等)、表示(期限、保存方法等)を確認する。

③確認後、速やかに決められた場所へ保管する。①や②で問題があった場合は返品する。

    ○タイミング:原材料受入れ時

    ○記録表等:原材料受入れ記録表


4.冷蔵庫・冷凍庫の温度の確認

①庫内温度を確認する。(冷蔵庫10℃以下、冷凍庫-18℃以下とする)

②温度が規定よりも高くなっている場合は原因を確認し、故障が原因であれば修理を依頼する。

③故障していた場合、中の原材料を速やかに他の正常な冷蔵庫・冷凍庫に移動する。状況に応じて廃棄するなどを決める。

④作業時に規定の温度を超えていることに気が付き、開閉が原因であると考えられる場合は、庫内温度が落ち着いてからもう一度確認する。

○タイミング:始業時

○記録表等:冷蔵庫・冷凍庫温度記録表(各什器に番号を振り、個別に管理)


5.原材料・アレルゲンの管理

①保管場所の整理を行い、定期的に清掃する。原材料は床に直置きしない。

②先入れ先出しで使用する。消費、賞味期限が切れたものは廃棄する。

③加熱後に摂取される食品と非加熱で摂取される食品は、保管場所を区分する。

④アレルゲンを含む原材料と含まない原材料は、保管場所を区分する。

⑤加熱後に摂取される食品と非加熱で摂取される食品は、調理器具等を区分し、二次汚染・交差汚染を防止する。

⑥原材料等を使用しないときは、カバーや蓋をする。

⑦アレルゲンの計量や保管に使用する器具は、アレルゲンごとに専用の器具を使用する。共用する場合はよく洗浄してから使用する。

⑧アレルゲンを含まない製品から製造する。これが困難な場合は、アレルゲンを含む原材料を使用した機械器具類は必ず清掃・洗浄する。

⑨戻し生地などを再加工に回す場合には、同一生地のみを使用する。

⑩新規原材料を使用する場合は、含まれているアレルゲンを規格書等により確認する。

    ○タイミング:製造時、終業時(再確認する)、新規原材料採用時

    ○記録表等:7大アレルゲン確認票(啓蒙ビラ)


6.機械器具等の洗浄、殺菌

●機械(スライサーなど)

①機械本体・部品を分解する。分解した部品は床に直置きしない。

②40℃程度の温水で水洗いし、目に見える汚れを取り除く。

③スポンジタワシに洗剤をつけ、泡立ててよく洗浄する。

④40℃程度の温水で洗剤をよく洗い流す。

⑤部品は塩素系消毒剤で殺菌をおこなう。

⑥水気を拭き取り、十分に乾燥させる。

⑦機械本体・部品を組み立てる。

⑧作業開始前に70%アルコールで殺菌をおこなう。

 ※フライヤーの洗浄、殺菌は別途マニュアルを参照


●調理台・作業台

①調理台・作業台周辺の片づけをおこなう。

②固く絞ったフキンで全体を拭く。

③汚れがひどい場合は洗剤を付けて拭き、その後固く絞ったフキンで拭きとる。

④70%アルコールで殺菌をおこなう。(洗浄後及び作業開始前)


●まな板、包丁、ヘラ等

①40℃程度の温水で水洗いし、目に見える汚れを取り除く。

②スポンジタワシに洗剤をつけ、よく洗浄する。

③40℃程度の温水で洗剤をよく洗い流す。

④器具類は煮沸消毒又は塩素系消毒剤による殺菌をおこなう。

⑤水気を拭き取り、70%アルコールで殺菌をおこなう。

⑥清潔な場所で、乾燥、保管する。(包丁は所定の安全な場所)


●フキン、タオル等

①40℃程度の温水で水洗いする。

②洗剤をつけ、よく洗浄する。

③40℃程度の温水で洗剤をよく洗い流す。

④塩素系殺菌剤で殺菌をおこなう。

⑤清潔な場所で乾燥、保管する。

    ○タイミング:作業終了時、製品切り替え時

    ○記録表等:機械点検清掃記録表、器具洗浄殺菌記録表


7.トイレ・洗面所の管理

①エプロン、作業帽を脱ぎ、専用のゴム手袋を着用する。

②便器は専用洗剤を用いて、専用のブラシでこすり洗いした後、流水ですすぐ。

③床は固く絞ったタオルで清掃する。

④便座、水洗レバー、手すり、ドアノブ等、手指が触れる場所を塩素系殺菌剤で拭き上げる。

⑤手洗い設備の清掃をおこなう。

⑥使用した用具は洗浄、乾燥し、専用の場所に保管する。

⑦作業終了後は、入念に手洗いをおこなう。

⑧必要に応じて、トイレットペーパー、手洗い石鹸、使い捨てペーパー等の補充をおこなう。

    ○タイミング:1日2回、その他必要な時

    ○記録票:トイレ清掃記録表


8.ノロウイルス対策

ノロウイルス対策として、従業員の健康管理は重要である。下痢、おう吐等の症状がないか日々確認すること


●施設内でおう吐があった場合

○あらかじめ用意しておくもの:「おう吐物処理キット」(ex.「看護師さんが選んだ おう吐物処理キット 270187 1セット アスクル限定販売 三和製作所/アスクルで購入可」

①おう吐物を処理する人は防護具(手袋、マスク、ガウン等)を着用し、その他の人はおう吐物に近づかない。

②おう吐物に凝固剤を振りかけた後、抗菌ペーパータオルで覆い、飛び散らないように静かに拭き取る。

③使用したペーパータオルは、すぐにビニール袋に入れ、密閉して処分する。

④おう吐物が付着していた床とその周囲を、次亜塩素酸ナトリウム溶液をしみ込ませた除菌クロスで拭きとる。使用したクロスは、すぐにビニール袋に入れ、密閉して処分する。

⑤処理後は、防護具をはずして入念に手洗いする。使用した防護具は同様に処理する。

⑥おう吐物によって汚染された可能性のある食品は廃棄する。

    ※おう吐物の処理にあたっては、キットの取り扱いマニュアルに従うこと


●感染が疑われる従業員がいる場合

①下痢又はおう吐等の症状がある従業員は、すぐに医療機関を受診する。

②ノロウイルスを原因とする感染性疾患による症状と診断された調理従事者等、またはノロウイルスの無症状病原体保持者であることが判明した調理従事者等は、検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えるなど適切な措置をとる。

③常日頃から手洗いを徹底するとともに、食品に直接触れる際には「使い捨て手袋」を着用する。